香川県でライフジャケットを学校に貸し出す体制が整ったことで、森重裕二さんの「ライジャケサンタ」としての活動は弾みがつくはずだった。しかし、全国に同じ仕組みを広めていくには、いくつもの障壁があるという。学校や教員の意識だけではなく、着用方法の指導体制やライフジャケット自体の流通量もネックになっていると話す。そうした状況でも、持ち前の熱量で啓発活動に邁進する森重さんに、インタビューの最終回では今後の展望を語ってもらった。
子どものライフジャケット着用の普及啓発に取り組む森重裕二さん。活動を始めたのは17年前、滋賀県甲賀市で小学校に勤務していた頃にさかのぼる。学生時代から障害のある人たちとカヌーに親しみ、競技カヌーにものめり込むなど、水の怖さやライフジャケットの必要性は理解していたはずだった森重さんだが、とある出来事が大きな転機になったと話す。インタビューの第2回では、当時の出来事とそれ以降のキャリアについて聞いた。(全3回)
昨年は小学生が川やプールで溺れる事故が数多く発生し、昨今は学校や家庭だけでなく、学童保育などでも水難事故への意識を高めていく必要性が求められている。そうした中、香川県を拠点に子どものライフジャケット(救命胴衣)着用の普及活動を行う森重裕二さんは、「ライジャケサンタ」として全国各地の自治体にライフジャケットを寄贈するなどの活動を続けている。なぜ、水の事故は絶えないのか、ライフジャケットが普及しない理由はどこにあるのか、森重さんに聞いた。
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