開校から半年、さやか星小学校はこれまで常識とされてきた「当たり前」の変革を掲げ、「いじめ防止3Rプログラム」や「スクールワイドPBS」などを実践してきた。学習面では1人1台端末と校務支援システムを組み合わせた個別最適な学び「パーソナライズ学習」を展開する。一斉指導と前例踏襲の「当たり前」を乗り越える実践の根底には、奥田健次理事長の「自由と制限」に対する揺るぎない信念と情熱があった。
行動分析学のアプローチで、発達につまずきのある子どもやその家族を支援してきた奥田健次理事長。2018年に長野県の西軽井沢に「サムエル幼稚園」を開園した後、24年春には隣接する佐久市内に「さやか星小学校」を開校し、新たな学校教育の在り方を社会に提起している。奥田理事長が目指す、今の公立校にできない教育とは。
浅間山のふもと、西軽井沢の地に2024年春、デジタルテクノロジーと行動分析学を掛け合わせたインクルーシブな先進教育を行う「さやか星小学校」が開校した。運営する学校法人西軽井沢学園の奥田健次理事長は、発達につまずきのある親子を支援してきた心理臨床家だ。国内外を飛び回るフリーランスのセラピストが、私財を投じてなぜ学校をつくったのか。そしてキーワードとなる「行動分析学」とは、どのようなものなのか。始まりは18年の「サムエル幼稚園」設立にさかのぼる。
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