日本で発展した授業研究は、いまや「レッスンスタディ」と呼ばれて世界に広まっている。プノンペンにある中学校でも、子どもが聴き合う授業づくりを目指して全教員で授業研究に取り組んでいる。子どもの3割強が中学校を修了できないカンボジアで、誰一人取り残さない・ドロップアウトさせない授業づくりを目指して、授業研究が活用されている。
「画面から書面へ」の大転換が進むスウェーデンで、ナショナルテストのオンライン実施を全面的に中止することになった。政府は技術的問題と説明するが、デジタル化を止めようとする政府の思惑との関連を疑う人もいる。学校は代替テストの対応に追われている。
日本では、都道府県などの教育委員会に「教員育成協議会」が設置されている。そこで教員育成指標の策定と、それに基づく養成・研修などが協議されている。一方、米国では「専門職基準委員会」が設置される州がある。教員養成や免許に関わる制度を構築・運用する組織だ。現職教員を中心に構成されるこの委員会は、教育委員会とは別の組織である。これにより、政策形成に教員が関わるルートが担保されている。
スーダンで紛争が発生してから2年が経過した。現地の子供たちは世界最悪の人道危機に直面している。隣国エジプトの首都カイロへの避難に着目しながら、紛争国の子供たちの教育について考える。
カンボジアでは、問題の流出やカンニングペーパーの売買など、試験を巡るさまざまな不正行為が横行してきた。政府は汚職撲滅の象徴として不正対策に取り組んでいる。不正撲滅はカンボジアの学校に巣くう「影の制度」を破壊し、生徒たちが学ぶ意味を取り戻す戦いでもある。
スウェーデンには、「バス幼稚園」がある。登降園用の幼稚園バスではなく、バスそのものが幼稚園のひと教室になっていて、幼児たちは街のあちこちに移動して1日を過ごす。元バス運転手ら2人のアイデアから始まったこの幼稚園は、保育スペースが不足する集合住宅地などで広がっている。ウプサラ市では現在7台のバスが幼稚園として運営されている。
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