病気やけがで療養中の高校生への遠隔教育を充実させようと、文科省は病室や自宅と教室を結ぶ授業で修得できる単位数の上限を引き上げる方針を決めた。単位数の緩和に関わる学校教育法施行規則を改正し、新年度の4月1日から実施したいとしており、パブリックコメントの募集を始めた。3月17日まで受け付ける。
インターネットやテレビ会議システムなどを活用する、多様なメディアを高度に利用しての遠隔授業は、病気やけがで長期にわたって学校に通えない生徒の学習機会を増やすことにつながると期待されている。
遠隔授業による単位修得の上限はこれまで、高校の全課程修了に必要な74単位の半数に満たない36単位までとされてきたが、入院などで長期の療養が見込まれる生徒に対しては、この上限を緩和することにした。一般の生徒が遠隔教育を受ける場合は、従来の36単位まで。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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