「京都府幼児教育センター」が開設 幼児教育推進の拠点

「京都府幼児教育センター」が開設 幼児教育推進の拠点
開設式に出席した橋本幸三教育長(右)ら(京都府教委提供)
【協賛企画】
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 京都府は4月1日、幼児教育推進の拠点として「京都府幼児教育センター」を開設した。 

 幼児教育アドバイザー(国公私立幼稚園の園長・副園長、公立保育所の所長経験者)による幼児教育施設への助言、保育者などを対象とした研修の企画・実施、保育者と子育て中の保護者に向けた情報提供や支援を行う。

 また、幼児教育施設と公立小学校との幼小接続も推進する。同一の小学校に入学する園児が通う各幼児教育施設の保育者と、入学する小学校教員が協働して、小学校体験授業として合同学習を実施するなど、子供同士の交流の充実を図る。

 保育者と小学校教員も保育参観や授業参観をし、事後の協議を行ったり、日常的な情報交換、合同研修会も実施したりするなど、交流も深めていく。また、円滑な幼小接続を検討して、接続期カリキュラムを作成し、実施していく。

 京都府の橋本幸三教育長は「幼児教育は、生涯にわたる人格形成や学びの基盤を培うもので、大変重要だ」と強調。「幼児教育施設には、幼稚園、保育所、認定こども園と、多種多様な施設がある。公立よりも私立が圧倒的に多いこともあり、その壁を越えて幼児教育の充実を図っていくのが課題となっていた。今回、施設種・設置者を越えて、幼児教育の質の向上に向けた協働ネットワークを構築したい」と意気込みを語った。

 浅野徹・同センター長は「昨年度から幼児教育アドバイザーの配置など、さまざまな準備を進めてきた。関係機関としっかり連携を図りながら、幼児教育や保育の質の向上、また円滑な幼小接続の推進に向け、着実に取り組みを進めていきたい」と述べた。

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