「6月8日の午前10時30分に爆発する爆発物を仕掛けた」という趣旨のメールで名指しされた、東京都世田谷区の学校。玉川地域にある住宅街では普段通りの往来が見られたが、近隣の区立小学校は緊迫した雰囲気に包まれていた。
同日午前10時20分ごろ、ヘルメットをかぶった教職員が児童を引率して、次々と校舎から校庭へと集まってきた。校門近くのフェンスにも数人の教職員が立ち、緊張した面持ちで学校の外を巡視するなど警戒を強めた。
強い日差しが照り付ける中、児童はみなマスクを着け、体育座りをして教職員の話に聞き入った。
そのまま爆破予告の時間とされた午前10時30分を迎えたが、現場で大きな混乱はなかった。5分ほどたち、児童らは校舎の中に戻ったものの、数人の教職員はしばらく校庭に残って確認を続けていた。
この小学校から800メートルほど離れた同区内の別の小学校でも、同じように児童と教職員が校庭に集まり、午前10時35分過ぎには順に校舎の中に戻った。ここでは、地域住民がフェンス越しに校庭の様子をうかがう場面も見られた。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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