消毒、清掃の臨時職員雇用 教職員の負担を軽減、長岡市

消毒、清掃の臨時職員雇用 教職員の負担を軽減、長岡市
iStock.com/Jair Ferreira Belafacce
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 教職員の負担を減らしながら、新型コロナウイルス感染症から学校の衛生環境を守ろうと、新潟県長岡市は8月6日までに、市立小中学校と特別支援学校の全84校で、校内の消毒やトイレなどの清掃を専門の臨時職員らに委ねることを決めた。同市が5800万円の補正予算を計上し、「校内消毒・清掃員」を80人雇用するほか、シルバー人材センターにも派遣を依頼する。夏休み明けの8月20日から、2人1組のペアで授業がある日に同市内の学校を回る。

 同市では8月5日現在、新型コロナウイルスの感染者は1人にとどまっているが、全国で感染が拡大している現状を踏まえ、安心、安全な教育環境を維持しようと、感染症対策支援事業の一環として専門の臨時職員を採用し、校内での感染予防対策を充実させることにした。これまで校内の日常的な消毒は教職員が放課後に行っており、負担となっていた。

 「校内消毒・清掃員」は2人1組のペアになり、授業が行われる日の午前と午後に各組2校を回り、2時間半ずつ作業する。階段の手すりや教室のドアノブなど校内の共用箇所を消毒するほか、児童生徒らに任せると「3密」になりやすい狭い空間や、トイレなどの清掃を行う。教育の美化活動での教室の清掃などは、感染症対策をしながら、これまで通り児童生徒がするという。

 同市の臨時職員となる「校内消毒・清掃員」の雇用期間は来年2月まで。市内で小中学校の夏休みが明け始める8月20日からの業務開始に向けて募集している。60代、70代など高齢者が多いが、幅広い年齢層から応募があるという。

 同市教委学校教育課の中山玄課長は「校内の新型コロナウイルス感染症対策を充実させながら、安心、安全な教育活動につなげたい。子供たちが授業を受けている間に校内が消毒されるので、効果は大きいと思う」と話している。

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