奈良県教委は8月31日、来年に行う高校入試で、生徒が新型コロナウイルス感染症に感染し受験できなかった場合、口頭による追試を認める方針を明らかにした。
同県教委によると、感染した受験生に対して、通常の追検査日とは別に、完治後に個別で実施する。実施方法は各校独自で選べ、各教科の設問を口頭で回答する口頭試問を取り入れることも可能。
また、受験生が通う中学校で感染者が出て全生徒が自宅待機者となった場合も、その中学校を検査会場とした学力検査を実施するなど、生徒の受験機会を確保する仕組みを検討する。
同県教委の担当者は、「今後の感染状況や政府の方針がどうなるか不明瞭だ。手探りではあるが、受験生や保護者の不安を払拭(ふっしょく)しなければならない」と狙いを話した。
さらに入試会場の感染対策に関して▽会場の衛生管理に万全の体制を敷くため、検査2日前より生徒の立ち入りを制限する▽受験者同士や監督者との距離を保ち、接触の機会をできる限り避け、会場の換気を定期的にする――などと定めた。
出願方法についても高校への中学校教職員などの持ち込みか、郵送とした。また、県教委事務局や各高校のホームページで合格発表し、高校での掲示はしないと決めた。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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