プログラミングやデータサイエンスなど情報教育の重要性が高まっていることを受け、日本学術会議はこのほど、小学校から大学までに情報教育で身に付けるべき知識とスキルを体系化した「情報教育課程の設計指針」を公表した。情報教育の学習内容を6つの領域に分類した上で、各学校段階に適した学習方法と水準を例示した。
設計指針では、複数の分野にまたがる文理融合型の学問である情報学を体系的に理解するために、学習内容を①情報とコンピューターの仕組み②プログラミング③情報の整理や作成・データの扱い④情報コミュニケーションや情報メディアの理解⑤情報社会における情報の倫理と活用⑥ジェネリックスキル(システム的思考や問題解決など)――に整理し、具体的な学習事項をさらに細分化して示した。
その上で、例えばプログラミングでは、小学校で基礎的な作成体験を持ち、中学校で論理的な考え方とコード構築に進み、高校で問題解決やシステムなどの実用的なものまでを学ぶといった、各学校段階での学習を示した。
各学習内容については、小学校のプログラミング教育、中学校の技術・家庭科、高校の情報科だけでなく、国語や算数・数学など、関連する教科での扱いも明示した。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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