児童の約1割、受動喫煙影響か 千葉市が調査

児童の約1割、受動喫煙影響か 千葉市が調査
iStock.com/metamorworks
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 千葉市は11月5日、受動喫煙による子供の健康被害状況を可視化するために、同市内の小学4年生を対象に実施した、ニコチン代謝物質「コチニン」の尿中濃度測定の結果を公表した。検査を受けた児童の約1割に当たる77人が、基準値である5 ng/ml(ナノグラム/ミリリットル)以上を超えており、そのうち93.5%は同居家族に喫煙者がいた。同市では今年4月、子供を受動喫煙から守る条例が施行されている。

 同調査は昨年10月から12月、家庭内の喫煙者の有無にかかわらず、対象の市立小学校20校に通う小学4年生全員に実施。保護者に家庭内の喫煙状況をアンケート調査した後、希望する児童757人に尿検査を行った。

 事前アンケートに回答した1002人のうち同居家族に喫煙者がいたのは418人(41.7%)、いなかったのは575人(57.4%)。喫煙者の属性について尋ねたところ「父親」が329人、「母親」が158人、「両親どちらも」が92人だった。

 同市は結果通知とともに、保護者に対して「子供のそばで喫煙しない」など、受動喫煙を回避するよう情報提供したほか、児童にも受動喫煙を避ける行動を学ぶ授業を各校で実施。さらに今月も、小学4年生約2350人に対象を拡大して調査を実施する方針。

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