厚労省は11月18日、昨年度の児童相談所での児童虐待相談対応件数が、過去最多となる19万3780件に上ったと発表した。2018年度に比べ3万3942件増え、特に心理的虐待の対応は2万727件増と大幅に増えた。
同省では、児童が同居する家庭での配偶者に対する暴力(面前DV)に関して、警察からの通告の増加が要因になったとみている。
虐待相談の内容別にみると▽身体的虐待 4万9240件(25.4%)▽ネグレクト 3万3345件(17.2%)▽性的虐待 2077件(1.1%)▽心理的虐待 10万9118件(56.3%)――で、いずれも前年度より増加。
相談経路では、警察などが最も多く9万6473件(49.8%)で、次いで近隣知人2万5285件(13.0%)、家族親戚1万5799件(8.2%)と続いた。
教育機関では▽保育所 1616件(0.8%)▽児童福祉施設 1255件(0.6%)▽幼稚園 525件(0.3%)▽学校 1万3856件(7.2%)▽教育委員会 447件(0.2%)――で、学校の割合は家族親戚に次いで4番目に多かった。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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