コロナ禍で中高生の望まない妊娠の相談が相次いでいることを受け、熊本市中央区の福田病院はこのほど、中高生専用の窓口を設置し、無料かつ匿名で検査を受けられる独自の取り組みを開始した。
対象は18歳以下で、同病院のほか熊本県内3カ所の関連クリニックで取り組む。
初診時の妊娠判定は無料で実施し、健康保険証を提示しなくても対応する。また、相談にも無料で応じる。「生理がこない」「市販の妊娠検査薬が陽性だった」など、家族や教師ら周囲の大人に打ち明けられない中高生の悩みを、専門スタッフが対面のほか、電話やメールでも受け付ける。
同病院は「10代の妊娠、若年妊娠は誰にも相談できない場合がある。若さゆえの知識の乏しさから、産むかどうかの選択時期を過ぎてしまうなど、さまざま。サポートの窓口があることを一人でも多くの中高生へ伝えることができれば」と、中高生に向けてメッセージを送る。
中高生の妊娠を巡っては、コロナ禍で改めて深刻な実態が露呈。中高生の性暴力被害の増加も指摘されるなど、早急な対応が求められている。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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