大阪市議会は12月9日、2022年度から市立高校を大阪府に移管する条例案を賛成多数で可決した。土地と建物を府に無償譲渡し、教員についても府立高校の教員と同一の勤務条件となる見通し。21日の府議会で関連条例案が可決されれば、正式に決定する。
今回改正された大阪市立学校設置条例によって、昨年度に開学した水都国際高校や、中高一貫校の咲くやこの花中学校・高校、22年度に扇町総合高校、南高校、西高校の3校を統合して誕生する予定の桜和高校なども含め、21校が移管される。
また、枚方市に校舎のある大阪市立高校は、大阪府立いちりつ高校に校名を変更する。
府への財産譲渡に関しては、市教委と府教委で協議の場を設け、譲渡された財産の処分方針や収益の活用方針について、具体的な内容を市議会に報告することを求めた附帯決議が採択された。
教員の身分については今後、詳細を府教委と協議した上で、勤務条件や人事異動などを大阪府の基準に合わせることが想定されている。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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