医療従事者の子供受け入れ 保育所の適切な対応を再通知

医療従事者の子供受け入れ 保育所の適切な対応を再通知
iStock.com/South_agency
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厚労省は12月10日、保育所などが医療従事者の子供を適切に受け入れることの徹底を、都道府県などに改めて通知した。各地で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、一部地域で医療提供体制がひっ迫している状況を踏まえ、保護者が医療従事者であることを理由に、濃厚接触者に特定された子供と同様に登園を避けるような取り扱いをしたり、偏見や差別が生じたりしないよう求めた。

同省では、4月17日にも、保育所などでの医療従事者の子供に対する対応について通知しているが、今回の通知では、特に留意してほしい点として▽登園を避けるように要請する目安▽子供の預かりが必要な医療従事者への対応▽医療従事者の子供の保育を提供する市町村の責務――を挙げた。

子供が濃厚接触者に特定された場合や発熱などの症状がある場合、保育所は保護者に対して登園を避けるよう要請できるが、保護者の職業や勤務先の状況だけを理由に、濃厚接触者に特定された子供と同様の取り扱いを行うことは適切ではないとし、医療従事者の子供に対する偏見や差別が生じないような配慮を求めた。

また、感染者が出たなどの理由で臨時休園や登園回避の要請をする場合でも、医療従事者の子供については代替保育の提供を検討し、子供の預け先がないことで医療従事者が自宅待機や休職・離職をしなくて済むように、対応の徹底を要請した。

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