北海道議会は12月11日の本会議で、公立学校教員への1年単位の変形労働時間制の導入を可能にする「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置条例」の改正案を可決した。
来年4月から施行される改正給特法に基づく変形労働時間制の導入では、自治体で条例を整備することを前提条件としており、この条例改正は全国で初めてのケースとなる。
1年単位の変形労働時間制は、学校の夏休み期間中などに、教員が休日のまとめ取りを行うことを可能にする目的で実施され、まとめ取りした休日分の勤務時間を他の月の勤務時間に上乗せできる。
条例では、来年4月からのスタートに向けて、3月1日から勤務の割り振りなどの準備行為を始められるようにしている。道教委ではそれまでに、詳細について定めた実施要領の作成も行うほか、関連する人事委員会規則の整備に向けた人事委員会との調整を進める。
変形労働時間制の導入を巡っては、北海道高等学校教職員組合連合会や全北海道教職員組合などは、意向調査には教員の声が反映されていないなどとして強く反対していた。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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