教員の人材確保を目的に、高知県教委は今年から、教員採用試験に合格した臨時教員を前倒しで採用する取り組みを始めた。すでに県内の小中学校で臨時教員として勤務していた15人が、勤務校はそのままに、1月から正規の教員として働いている。
同県教委では、教員採用試験に合格した第1回名簿登載者の中で、すでに教員免許状を取得している人を対象に、1月からの前倒し採用について意向を確認。
今回、採用が前倒しされた教員は、いずれも県内の小中学校で臨時教員として勤務しており、3学期中は勤務校を変えないまま、正規の教員として待遇などが変わる。4月以降については、初任者研修に対応できる規模の学校に異動となる可能性があるという。
同県教委の担当者は「今回はたまたま希望者が全員、県内で臨時教員として働いている人だったが、他県で臨時教員をしていたり、民間で働いていたりする人などで、1月から高知県で教員として働きたいということであれば、ぜひ前倒し採用をしていきたい」と話し、来年度以降も取り組みを継続する考えだという。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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