宮城県教委はこのほど、県立高校の志願者を全国から募集する入試制度について、モデル校を選定して5年ほど実施する方針案を示した。
県立高校の県外からの志願者募集を巡っては、昨年3月末に南三陸町が同県に対し、町内にある県立志津川高校について、全国から志願者の募集を可能とすることを要望。これを受けて県教委は、他の県立高校も含めて、県外からの募集を可能とする入試制度の在り方について、昨年7月の高校入学者選抜審議会で諮問し、専門委員会を設置して検討を進めていた。
2月9日に開かれた専門委員会の第3回会合で、県教委はモデル校を選定して5年間実施した上で成果を検証する方針案を示した。方針案では、モデル校は2018~20年度の募集で、3年連続で定員を出願者が下回っている県立高校から数校を選定するとしていたが、この日の会合では選定条件について異なる意見も出たため、変更される可能性もある。
県教委では、今年7月に開かれる高校入学者選抜審議会での具体案の了承を目指し、受け入れ態勢や受験生への周知期間などを踏まえ、開始時期についてはさらに検討するとしている。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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