今年度の文科省の入省式が4月1日、文科省で行われた。66人の新規採用職員を前に萩生田光一文科相は「子供たちの将来のため、未来のために譲れない政策は、何があってもしっかり守り、前へ進めていく力が必要」と訓示を述べた。
同省人事課によると、新職員の内訳は総合職35人、一般職31人。女性職員は30人で45%を占めており、ここ数年で最も高い割合だという。式には、幹部職員と新職員全員が出席した。
訓示に立った萩生田文科相は「コロナ禍のような困難に直面しながらも、文科省は日本社会にとって大変重要な政策を着実に前に進め、教育分野では多様な子供たちの可能性を引き出す教育へと転換すべく、GIGAスクール構想や35人学級などを実現している」と説明。
「霞ヶ関の慣例にとらわれず、新しい発想でさまざまな意見を言ってほしい。子供たちの将来のため、未来のために譲れない政策は、何があってもしっかり守り前へ進めていく力が必要であり、高い志と強い気概をもって国家と社会のために活躍してほしい」と言葉を送った。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
広告ブロック機能を検知しました。
このサイトを利用するには、広告ブロック機能(ブラウザの機能拡張等)を無効にしてページを再読み込みしてください