世界の児童労働問題の解決に取り組む認定NPO法人のACEは4月7日、日本の中学生向けに、労働基準法や社会保険制度などの働くための基礎知識を学べるハンドブックを作成したと発表した。アルバイトなどを始めようとしている中高生が、こうしたワークルールを知っておくことで、違法な労働に就くことを防ぐ狙いがある。
沖縄県うるま市や、NPO法人の沖縄青少年自立援助センターちゅらゆいの協力を得て制作。ゆるキャラの「キクよん」が解説する形で▽働く前に確認すること▽働くときの手続き▽働く時間、給料、仕事を辞めるときのルール▽職場でのトラブル――など、最低限知っておくべき17の質問に答える。
ACEは日本でもコロナ禍による経済不況で、子供たちの労働条件が悪化したり、特殊詐欺などの犯罪に巻き込まれたりする可能性があるとしており、今後、「キクよん」を活用してツイッター上で就労に関する情報発信や、子供たちの声を拾う活動も展開していくという。
ハンドブックはACEのホームページで公開されており、無料でダウンロードできる。ホームページにはこの他にも、高校生向けのワークルールに関するハンドブックなども公開されている。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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