長野県教委はこのほど、2022年度の教員採用試験から、妊娠中の合格内定者が希望する場合、1年間の採用猶予期間を設ける制度を新たに導入すると発表した。さらに体調に不安がある妊娠中の受験者に対して、過度な負担がかからないように、個別に配慮する体制も整える。女性の労働環境の整備や、働く女性の応援につなげることが狙い。
同県教委によると、新制度は、猶予期間明けの22年4月1日より勤務することが条件。希望者は今年11月末までに、母子手帳など証明書類を提出する。猶予期間の1年間は、希望者は非常勤講師として実務に就くことができるなど、個人の体調や環境に合わせて柔軟な対応を講じるという。
他にも同県教委では、男女ともに不妊治療に専念するための休暇を最長1年間取得できる制度をはじめ、性別に関わらず働きやすい労働環境の整備に注力している。
今回の制度もその一環で、担当者は「特に妊娠や出産は体調や事情に個人差が生じるので、柔軟に配慮したい。働く女性に優しい長野県の取り組みを推進していきたい」と話す。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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