全国高等学校長協会(全高長)は5月18日、オンラインで常務理事会を開催し、新会長に杉本悦郎(えつお)東京都立小金井北高校校長を選出した。前会長の萩原聡東京都立西高校校長は顧問に就任する。
新会長の杉本校長は現在59歳。早稲田大学卒業後、1984年度に都立松が谷高校の数学科教諭として教員人生をスタートした。その後、都立北園高校校長を経て、2019年度に都立小金井北高校校長に着任した。
杉本校長は教育新聞の取材に対し、「ちょうど高校は来年度から新学習指導要領がスタートする。中教審も第11期の議論が始まり、大学入試も変わるなど、さまざまな変化に柔軟に対応し、適切に情報提供をしていきたい」と意欲を示した。
常務理事会では、新会長の選出のほか、常務理事などの役員の改選や今年度の活動方針などが了承された。
全高長では5月19、20日にさいたま市の大宮ソニックシティホールで第73回総会・研究協議会を開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、参加者への資料送付による誌上開催形式に変更されている。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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