GIGAスクール端末を教育相談にも活用しようと、大阪市教委は10月29日、市立小中学校で児童生徒に配布されているタブレット端末から、教員に相談を申し込めるシステムを導入した。児童生徒から相談があるとその学校の全教員が把握でき、相談に乗ったり、教員からその児童生徒への声掛けに生かしたりすることが期待されている。
市教委によると、システムは児童生徒が使っているタブレット端末上に「相談ボタン」が設けられ、タッチすると「いじめ」「生活」「勉強」などの相談項目が表示される仕組み。児童生徒が相談したい項目を選択すると、学校の全教員に通知され、学校全体で対応できるようになっている。現在は項目を選ぶだけで、具体的な相談内容を書き込むことはできず、各学校にどのような相談が寄せられているかを市教委が確認することもできないが、それらについても今後対応を検討する方針。
市教委の担当者は「各学校で児童生徒にこのシステムについて説明する必要があるので、実際の運用はこれからになる。1人1台のタブレットでどういうことが可能かを市教委で検討した結果、こうした機能があると良いのではないかという声が出たことから開発することにした」と説明している。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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