今年10月の児童生徒の新型コロナウイルス感染者数は769人となり、9月(1万2305人)の1割以下の水準まで急減したことが11月10日、文科省の集計で明らかになった。学校が本格的に再開した昨年6月から今年10月末までの間に、幼児・児童生徒の感染者数は8万4211人、教職員は7843人となった。
10月の幼児・児童生徒の感染者数は▽幼稚園 54人▽小学校 404人▽中学校 157人▽高校 143人▽特別支援学校 11人――で、合計769人。月別に見ると、感染者数が1000人を切るのは昨年10月ぶり。
昨年6月からの感染者について感染経路を見ると、小学生で70.1%、中学生で57.3%が「家庭内感染」であった一方、高校生では「感染経路不明」が40.2%と最も多くなっていた。教員は58.1%が「感染経路不明」、ついで「家庭内感染」が25.4%だった。同一の学校で複数の感染者が確認された事例は9813件、うち5人以上確認された事例は3300件に上った。
今回の発表で、感染第5波に見舞われた今年8月の児童生徒感染者は3万3336人、9月は1万2305人にそれぞれ上方修正された。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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