大学入試センターは11月19日、来年1月に実施される大学入学共通テストの「受験上の注意」を公表した。今年1月の共通テストからの主な変更点としては、試験開始後に体調不良等を申し出た場合、当該教科・科目は追試験の対象にならないことになった。また、新型コロナウイルスのワクチンを接種していなくても受験できることなどが新たに盛り込まれた。「受験上の注意」は12月に受験票とともに発送される。
「受験上の注意」は同日、同センターのウェブサイトでも公開された。新型コロナウイルス感染症対策について具体的な留意事項などが示され、試験日の2週間程度前から、朝などに体温測定を行い、「健康観察記録」に記入して体調の変化の有無を確認することや、発熱や咳などの症状があるときは、あらかじめ医療機関を受診して適切な治療を受けることなどを求めている。また、今年1月の共通テストと同様、試験当日に発熱や咳の症状など、体調不良の場合は無理して受験せず、追試験の受験を申請してほしいとしている。
今年1月の共通テストからの主な変更点としては、試験監督者から解答開始を指示された後に体調不良等を申し出た場合、当該教科・科目は追試験の対象にならないこととなった。それ以降の教科・科目は対象となる。今年の共通テストでは、試験中の教科・科目も追試験の対象とされたが、実施大学からの意見などを踏まえて変更することになったという。
また、新型コロナに感染していないことの証明は必要ないことや、ワクチンを接種していなくても受験できることなどが新たに書き加えられた。
来年の共通テストは1月15日・16日に行われ、追試験は2週間後の同29日・30日に行われる。同センターは「受験者や関係者には感染対策の留意点をよく読んで対応していただきたい」と話し、感染症対策の徹底を呼び掛けている。