児童へのきめ細かな指導をいっそう推進するため、鳥取県教委は1月7日までに、来年度から4年間をかけて、県内の公立小学校の全学年で30人学級を実施する方針を決めた。県教委によると、全学年一律で基準を設けて30人学級を導入するのは、全国初の事例になるという。
すでに同県内の公立小学校では、2012年度から1、2年生で30人学級、3年生以降は35人学級を標準とする少人数学級を実施している。小学校での35人学級の実現を目指し、昨年成立した改正義務標準法で、来年度から段階的に学級編制の標準が35人に引き下げられるのに合わせ、来年度は3年生で、再来年度は4年生で30人学級を順次実施。4年間かけて6年生までの全学年を30人学級にしていく。
30人学級の実現によって、県教委では新たに1学年当たり20人弱程度の県費負担の正規教員を増やす必要があると見込んでいる。教室の確保などの課題も含めて、今月中に知事と市町村長で協議を行い、そこで30人学級の実施に向けた合意が得られれば、2月の県議会で議案を提出する。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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