通学路の安全点検を子どもの視点で――。神奈川県厚木市教委はこのほど、通学中の児童のランドセルにウェアラブルカメラを取り付け、通学路の危険箇所を把握する取り組みを来年度から始める方針を打ち出した。市内の小学校で登下校中の動画を撮影し、通学路の安全対策などに生かす。
市教委によると、ウェアラブルカメラを23校ある市立小学校に配備し、集団登下校の際などに先頭と最後尾の児童のランドセルの肩の部分に装着して、動画を撮影する。撮りためた動画は市教委や市の道路部などと共有し、学校側からの要望などとも合わせて、通学路上の危険箇所の改善などに反映させるという。
来年度予算案にカメラの購入費用など約250万円を計上し、4月以降のできるだけ早い段階で運用を始めたい考え。
市教委の担当者は「例えば塀がある十字路では、大人は車が角から来ていることが分かっても、子どもは見えない。他にも段差や看板など、子どもの目の高さで見ると邪魔になっていることも考えられる。関係者がみんなで動画を見ながら、何年かかけてしっかり対策をやっていきたい」と話している。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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