警察庁が3月15日に公表した昨年中における自殺の状況によると、19歳以下の自殺者は750人で、前年よりも27人減少したものの、依然として700人台であり、2000年以降2番目に多かった。19歳以下の自殺の原因・動機で最も多いのは「健康問題」、次いで「学校問題」だった。
昨年の自殺者数は全体で見ると2万1007人で、前年比74人減少。男女比で見ると、男性は1万3939人で、12年連続で減少し、女性は7068人で、2年連続で増加した。また、職業別で見ると4.9%を占める学生・生徒等の自殺者は1031人で、前年と比べ8人減った。
全体の3.6%を占める19歳以下の「少年」の自殺者数は、9歳までが1人(前年比1人増)、10~19歳が749人(同28人減)で、男性は426人、女性は324人だった。
19歳以下の自殺で、遺書などで原因や動機を推定できたのは671人。自殺者1人につき3つまで、自殺の原因・動機を計上し、整理すると、▽家庭問題 118人▽健康問題 199人▽経済・生活問題 11人▽勤務問題 30人▽男女問題 59人▽学校問題 197人▽その他 57人――で、学校問題では男性が124人なのに対し、女性は73人だった。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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