車のリースはあるのに、制服にはないのはなぜ?――。そんな教員の疑問の声をきっかけに、埼玉県立北本高校では今年度から、制服のレンタル制度に乗り出した。制服を購入する場合よりも費用負担を抑えることができ、修繕や交換にも対応する。
同高では今年度から、県立騎西(きさい)特別支援学校北本分校を併設するのに合わせ、昨年末に制服検討委員会を立ち上げ、教員を中心に制服のリニューアルに向けて検討してきた。
従来の制服はウール100%の生地で高かったことから、少しでも価格を安くできないかとさまざまな見直しを考える中で、教員から「車のリースはあるのに制服にはない」といった声が上がった。これを制服の製造元である光和衣料に相談したところ、同社でも制服レンタル制度の可能性を検討。新年度を迎えるまであまり時間がない中で、全国的にも珍しい制服のレンタル制度がスピーディーに始まることになった。
新しい制服は購入すると3~4万円かかるが、レンタルした場合は15%ほど安くなる。レンタルの契約時に1100円を別に支払うことで、在学中の修繕や体型の変化などによる交換に応じる。同高によれば、約150人いる新入生のうち、1割程度がレンタルを申し込んだという。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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