ロシア軍の侵攻を受けてウクライナから日本に避難してきた人の受け入れを巡り、福岡県柳川市と同市にある私立の柳川高校は4月12日、ウクライナからの避難民に向けて市営住宅を提供するとともに、日本の高校生に相当する生徒がいれば、同高で受け入れると発表した。国際科が設置されている同高の知見を生かし、日本語指導などにも対応する。
グローバル教育に力を入れる同高では、国際科に100人ほどの留学生が在籍しており、留学生が生活するための学生寮もあることから、ウクライナから避難してきた生徒を受け入れるのに支障はないと判断。留学生の中には日本語がほとんど話せない状態で入学する生徒もおり、日本語指導の独自のプログラムもあることから、これらを受けてもらいながら、学びを保障する。
受け入れ規模は10人程度を想定しており、学費や制服代、教科書の購入費などは同高で負担する。4月14日の時点では、まだ具体的な受け入れに関する問い合わせは来ていないという。
一方、柳川市でもウクライナからの避難民を受け入れるため、市営住宅3戸を確保。もし入居した家族に学齢期の子どもがいれば、市立小中学校での受け入れの可能性を検討するとしている。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
広告ブロック機能を検知しました。
このサイトを利用するには、広告ブロック機能(ブラウザの機能拡張等)を無効にしてページを再読み込みしてください