愛知県教委は5月16日、三河地区にある県立工科高校で、実習に使用していた工具の「のみ」が体に当たり、大動脈を傷つけて入院していた2年生の男子高校生が12日に亡くなったと発表した。県教委では他校でも実習を当面の間中止とし、検証委員会を立ち上げて再発防止策を検討する方針。現時点で指導上の問題はなかったとしている。
県教委によると、事故は木材加工の実習中、のみの柄の部分に取り付けてある「かつら」と呼ばれる金具を調整するため、金槌でのみをたたく作業を行っていた際に発生。亡くなった男子生徒は左足の付け根にのみの刃が当たり、大動脈を傷つけて出血した。すぐに病院に搬送され、緊急手術をして一命は取り留めたものの、再び出血し12日に死亡した。
事故を受け、県教委は学校にスクールカウンセラーを派遣し、生徒らの心のケアに当たるとともに、再発防止策を検討するため、事故検証委員会を設置する。また、実習の安全な指導手順を点検するため、他の工科高校での実習も一時的に中止している。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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