第2次岸田改造内閣の発足に伴い、文科省で8月15日、新旧副大臣・大臣政務官の事務引き継ぎと職員へのあいさつが行われた。12日の臨時閣議で副大臣・大臣政務官人事が決定され、文科副大臣に簗和生氏(教育、文化担当)=自民=、井出庸生氏(科学技術・学術、スポーツ担当)=同=が、大臣政務官には伊藤孝江氏(教育、スポーツ担当)=公明=、山本左近氏(科学技術・学術、文化担当)=自民=が、それぞれ就任した。
教育と文化を担当する簗副大臣は、職員に向けたあいさつで「2つのことを心掛けていきたい」と切り出した。1つ目として「国家発展の礎となる文科省の職務に強い誇りを持って臨んでいきたい。日本人としての誇りを持った人材を育成することが久しく教育現場の課題になっているけれども、まず文科官僚自身が、国家の存亡すら左右する文科行政に日々従事していることに、強い誇りを持つことが必要だ」と強調した。
2つ目は「日本が過去から引き継いだ高い教育力をしっかり後世に引き継いでいく、その思いだ」と説明。「教育に重きを置く国家は発展し、その逆は衰退する。これが私の教育観。わが国の繁栄を一番重要なところで支えていく、その強い気持ちを持ち、これを深く心に刻みながら、職務にあたっていただきたい」と意気込んだ。
井出副大臣は「いじめの問題、児童虐待の問題、あらゆる環境の子供たちにどれだけきちんと学びを保障していくのか。学びの場の多様性も言われている。外国籍で日本にいて、まだ就労ビザが得られていない人たちの子供の学びについての調査も文科省にやっていただいた。あらゆる子供たちにそれぞれの最善の利益、福祉や教育の機会が行き渡るように、そういう思いで取り組んでいただきたい」とあいさつ。
担当分野となる科学技術・学術とスポーツについては「研究機関やスポーツの現場を一緒に見て歩き、現場の知見をいただきたい」と述べた。
【文科副大臣】
【文科政務官】
【訂正】記事中、伊藤孝江氏と山本左近氏の所属政党は、伊藤氏が「公明」、山本氏が「自民」でした。