岸田政権の内閣改造に伴い、文科相が末松信介氏から永岡桂子氏に交代しました。永岡文科相は8月23日、教育新聞など報道各社の共同インタビューに応じ、男女共同参画社会の実現に向けて教員の意識を変えていく必要があるとの認識を示したほか、休日の部活動の地域移行を実現するため、今月末に行う2023年度政府予算の概算要求に、部活動の受け皿となる運営団体と学校との連絡調整を行うコーディネーターや実技指導を行う指導者の配置、運営団体の体制整備を支援する予算を盛り込む考えを示しました。また、経済的な困難を抱える家庭の児童生徒が部活動に参加する費用負担についても、支援する考えを表明。学校の働き方改革については、「何か一つやれば解決できるといったものではない。国、学校、教育委員会が連携しながら、それぞれの立場で『教員が教員でなければできないことに全力投球できる環境を整備する』ことが重要だと考えている」と述べました。(男女間の「指導のアンバランス」改善を 永岡文科相インタビュー)
あなたは、永岡新文科相には、どんな課題に最も注力してもらいたいですか?
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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