物価の高騰などによる家庭の経済的負担を軽減するため、千葉県は来年1月から、第3子以降の小中学校の給食費を無償化する。このほど公表した今年度補正予算案に3億2000万円を計上した。6月の県議会定例会で熊谷俊人知事が年度内に多子世帯への給食費無償化を表明していたことを受けて、新規事業として盛り込まれたもので、都道府県で給食費無償化に向けた取り組みを行うのは全国でも初めてとみられる。
対象となるのは、3人以上の子どもを扶養する世帯で、被扶養者の子どものうち3番目以降の子について、公立の小中学校で提供されている給食費を無償化する。市町村立学校の場合、政令市である千葉市を除き、県と市町村が2分の1ずつ負担。千葉市は4分の3を負担し、残りの4分の1を県が負担する。
県教委によると、6月の時点ですでに県内の21市町が、独自に何らかの給食費無償化に関する取り組みを実施しているという。事業は来年1月から今年度いっぱい実施する予定で、来年度以降について、県教委の担当者は「来年度当初予算で他の子育て支援や県の財政事情などを踏まえて検討する」と話している。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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