共通テスト感染対策 健康状態チェックリストを一部見直し

共通テスト感染対策 健康状態チェックリストを一部見直し
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 大学入試センターは9月13日、来年1月に行われる大学入学共通テストにおける新型コロナウイルス対策をまとめ、公表した。試験中の体調不良時に受験を継続するかどうかの判断に用いる「健康状態チェックリスト」の項目を一部見直したほか、大学入学者選抜協議会のガイドラインに即して、無症状の濃厚接触者の対応などを追記した。

【図表】健康状態チェックリストの変更点
【図表】健康状態チェックリストの変更点

 「健康状態チェックリスト」は従来、「発熱の症状がある(37.5度以上)」「息苦しさ(呼吸困難)がある」「強いだるさ(倦怠感)がある」からなるA欄のうち1項目以上、または「味を感じない(味覚障害がある)」「臭いを感じない(嗅覚障害がある)」「咳の症状が続いている」「咽頭痛が続いている」「下痢をしている」「過去2週間以内に、同居している者で医療機関を受診して新型コロナウイルス感染症の罹患が疑われ、かつ、その疑いが否定されないまま症状が続いている者がいるなど」からなるB欄のうち2項目以上該当する場合は、継続して試験を受けることはできず、追試験の受験申請をすることとしていた。

 来年の試験では、医師の監修の下で同チェックリストを見直し、A欄の「発熱の症状がある」を「高熱の症状がある(38.0度以上)」に変更するとともに、B欄に「発熱の症状がある(37.5度以上38.0度未満)」を加え、「味を感じない」「臭いを感じない」などは削除する変更を行った=図表=。

 他にも大学入学者選抜協議会が定めたガイドラインで、自治体が積極的疫学調査を行わない場合の、無症状の濃厚接触者の受験についての対応が整理されたことを受け、別室受験か通常の受験かといった判断を、同様の手順に基づいて行うことを追記。また無症状の濃厚接触者が受験希望を申し出る際、問い合わせ先の大学へ初期スクリーニングの結果を報告することになっているが、保健所業務の逼迫により行政検査が実施できない場合は、その旨を書面に記載することとした。

 来年の共通テストの実施日は、本試験が1月14・15日、追試験が1月28・29日。本試験で無症状の濃厚接触者が受験を希望する場合の申し出は1月13日まで。

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