文科省は9月21日、8月に行われた今年度第1回高卒認定試験の結果を公表した。受験者数は8444人(前年度比410人減)、全ての科目に合格し大学入学資格を取得したのは3796人(同98人減)だった。合格者の最終学歴で最も多いのは「高校中退」で57.3%。合格者の平均年齢は22.4歳で、最高年齢は76歳だった。
試験は8月4・5日の2日間で実施され、新型コロナウイルスへの感染や大雨の影響で受験できなかった人を対象に、8月25・26日に再試験が行われた。受験者数が減少した背景について、文科省の担当官は新型コロナウイルスの感染拡大の影響などを指摘しつつも、決定的な要因は分からないとしている。
合格者を最終学歴別に見ると、最も多いのが「高校中退」(57.3%)、次いで「全日制高校在学」(15.0%)、中学校卒業(11.6%)だった。年齢別では、16~18歳が47.9%と半数近くを占め、次いで19~20歳(21.4%)、21~25歳(10.9%)。平均年齢は22.4歳(前年度22.6歳)で、最高年齢は76歳(同74歳)だった。
高卒認定試験は、高校を卒業していないなどの理由で大学を受験できない者に対し、高校卒業者と同等以上の学力があるかどうかを認定する試験で、合格者には大学・短大・専門学校の入学資格が与えられるほか、合格科目は学校長の判断により、卒業単位として単位認定することができる。今年度の第2回試験は11月5・6日に実施が予定されている。