教職の魅力を吹き込め 大阪教育大が学生とボイスドラマ制作

教職の魅力を吹き込め 大阪教育大が学生とボイスドラマ制作
ボイスドラマの収録を行った放送研究会の学生ら(大阪教育大学提供)
【協賛企画】
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 教職の魅力を発信する「教師の魅力向上プロジェクト」に取り組んでいる大阪教育大学は9月30日、同プロジェクトの第2弾として「教師冥利(みょうり)に尽きるボイスドラマ」を制作した。第1弾として全国の教職員経験者から募集した「教師冥利に尽きるエッセイ」の作品などを基に、放送研究会の学生が脚本・出演協力を行った。

 同学では2020年に「教師の魅力向上プロジェクト」を立ち上げ、「教師冥利に尽きるエッセイ」を募集。教員志望の学生や高校生を対象にした講義で活用している。プロジェクトの第2弾として制作したボイスドラマは、「教師冥利に尽きるエッセイ」に寄せられたエピソードの中から2作品を、スピンオフ企画の「恩師への手紙」のエピソードから1作品を選定。同学公認サークルの放送研究会に所属する教員志望の学生が脚本を手掛け、同サークルの学生らが登場人物の声も含め出演協力した。

 ドラマ作品の一つ「みおちゃんせんせは厳しい」では、10年後の自分に向けて小学6年生のころに書いた手紙を主人公が振り返り、担任の女性教師「みおちゃんせんせ」が、あのときどんな意図を込めて自分のことを叱ってくれたのかに思いをはせる。

 また、車椅子を使う生徒との触れ合いを基にした高校の数学教師のエピソード「恋(こ)え」では、その生徒の母親から「息子が校内を1人で移動できるようにエレベーターを設置してほしい」という相談を受け、卒業後を見据え、生徒の自立に向けたある提案をする。

 ボイスドラマは同学の学生や高校生のキャリア教育などに活用するなどして、教師の魅力向上につなげていく予定。

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