国公立大の来年春の入学者選抜で、総合型選抜を実施する大学の割合が全体の58.4%、学校推薦型選抜を実施する大学の割合が同96.6%と、いずれも過去最高となることが10月11日、文科省の調査で分かった。総合型・学校推薦型選抜によって国公立大学に入学する割合は22.5%となる見通し。
今回の調査は、各大学が今年7月末までに公表した入学者選抜要項などの内容を調査したもの。来年春の入試を実施する国公立大学・学部は全体で178大学・616学部、募集人員は12万8182人となる。
うち総合型選抜を実施する大学は104大学・343学部(前年度102大学335学部)と前年度から増加し、実施割合は大学数でみると58.4%、学部数でみると55.7%と、いずれも過去最高となる。総合型選抜による募集人員は7668人で、全体の6.0%に当たる。
また、学校推薦型選抜を実施する国公立大学・学部も172大学・496学部(同170大学・486学部)と増加。大学数でみると96.6%、学部数で見ると80.5%となり、こちらもそれぞれ過去最高となる。学校推薦型選抜による募集人員は2万1187人で、全体の16.5%に当たる。
新たに総合型選抜を実施する学部は、国立では▽宇都宮大(農)▽静岡大(グローバル共創科)▽島根大(材料エネルギー)▽岡山大(文、法(夜)、理)▽香川大(法、経済)。公立では▽山陽小野田市立山口東京理科大(工、薬)▽高知工科大(理工学群)▽周南公立大(経済、福祉情報)。うち、大学として初めて実施するのは、山陽小野田市立山口東京理科大、周南公立大。
また、新たに学校推薦型選抜を実施する大学(学部)は▽山形大(工フレックス)▽一橋大(ソーシャル・データサイエンス)▽静岡大(グローバル共創科)▽京都大(経済)▽島根大(材料エネルギー)▽岡山大(理)▽広島大(情報科)▽長崎大(多文化社会)。公立では▽名古屋市立大(データサイエンス)▽周南公立大(経済、福祉情報)▽川崎市立看護大(看護)。うち、大学として初めて実施するのは周南公立大、川崎市立看護大。