これからの働く環境って?――。シェアオフィスやコワーキングスペースなどの多用途な空間を企業が共有するフレキシブルオフィスを展開しているWeWork Japanはこのほど、東京都渋谷区にある同社のフレキシブルオフィス「WeWork 渋谷スクランブルスクエア」で、新渡戸文化高等学校の生徒が新しいスタイルの働き方を学ぶ特別授業を行った。同高の生徒はフレキシブルオフィスで働く人たちの様子を間近で見ながら、働くことの目的や意義を考えた。
特別授業は同社のCSR活動の一環として企画され、同高の生徒の中から希望者を募り行われた。特別授業では「未来の働き方を考えよう」というテーマで、同社人事部長兼CSR統括の井達真弓さんが講師となり、日本の労働環境の課題や働き方の変化について解説。井達さんは「日本が再び大きく成長していくには、オープンイノベーションが非常に重要だと考えている。イノベーションは今まで一つの会社の中で起こっていた。その中で技術革新を行っていたが、それだけでは限界がある。他社の人材や経験、専門知識を活用することが必要だ。そんなオープンイノベーションを起こせるような場としてフレキシブルオフィスがますます活躍・活用されていくと考えている」と、フレキシブルオフィスの持つ可能性を強調した。
その後、生徒らは実際にWeWork 渋谷スクランブルスクエアの中を見学。実際にフレキシブルオフィスで働いている人たちの様子や、働きやすい環境にするためのさまざまな工夫を知った。
参加した同高2年生の女子生徒は「『働くって何?』と聞かれたらうまく答えられなくて、これまでは単にお金のためというイメージが強かった。オフィスを見学してみて、集中している人もいれば、共用エリアでカフェのように楽しそうに話している人もいて、将来自分も働くということにわくわくしてきた」と感想を話した。
この日は他にも、WeWork 渋谷スクランブルスクエアにオフィスがあるディー・エヌ・エーや金融教育ベンチャーのABCash Technologiesによる特別授業も行われた。