今年度大学に入学した学生は、下宿先の住まい探しや新生活用品の費用が大幅に増加していたことが11月24日、全国大学生活協同組合連合会が実施した「2022年度保護者に聞く新入生調査」で明らかとなった。下宿生の住まい探しにかかる費用は25万円を超え、前年度より2万3000円以上増加していた。
調査は、4~5月に各大学生協の名簿からランダムサンプリングした今年度入学の新入生の保護者に調査を依頼し、インターネット上で回答してもらった。回答は2万391件集まり、新入生の大学は全部で134大学(国立55、公立24、私立55)に及んだ。そのうち、新入生が自宅から通っているのは9555件、自宅外(学生寮、下宿)は1万836件だった。
受験から入学までにかかった費用をみると、自宅生では、国公立の場合は138万7600円、私立の場合は175万7800円。下宿生の場合は、国公立で212万8700円、私立で246万5200円だった。
また、下宿生の住まい探しや生活用品購入費用に着目すると、住まい探しの費用は25万1000円で、前年度よりも2万3300円増加。生活用品の購入費用も30万200円と、前年度より7100円増えた。
受験から入学までの費用面で予定と違って困ったことを複数回答で尋ねたところ、「教科書や教材、パソコンの費用が高かった」(36.0%)が最も高く、次いで「家賃や新生活用品の費用が高かった」(22.9%)や「受験料が増えた」(19.9%)、「入学しない大学に入学金や授業料を支払った」(19.5%)が続いた。