大阪府豊中市の小学校で原因不明の異臭 22人が救急搬送

大阪府豊中市の小学校で原因不明の異臭 22人が救急搬送
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 大阪府豊中市立豊南小学校で11月29日朝、「校舎から硫黄のような臭いがする」との通報があり、児童22人が救急搬送された。同日午後3時の時点で原因は特定されておらず、市教委では安全が確保されるまで学校再開はできないとしている。

 午前9時15分ごろに同小から警察と消防に「校舎から硫黄のような臭いがする」と通報があり、児童33人が体調不良を訴え、そのうち22人が病院に搬送された。市教委によると体調不良を訴えた児童はいずれも意識があり、その後、新たな救急搬送や重症化したとの報告は受けていないという。

 異臭発生後、同小では授業を取りやめ、全校児童や教職員が体育館に避難した上で、保護者が迎えに来ることとなった。体調不良を訴えた児童は学年もばらばらで、同小の南館校舎全体で異臭がしたとのことだが、具体的にいつの時点でどこから異臭がしていたかなどは不明で、警察と消防が原因の特定に向けて調査を行っている。

 市教委は、原因が特定され児童の安全が確保されれば学校を再開する方針だが、現時点では見通しが立っていないという。

 大阪府の吉村洋文知事は同日の記者会見で「豊中市教委と教育庁で情報共有をしながら原因や対策について対応しているところだ。子どもたちの健康と安全が心配だ。現時点で重症者はいないということだが、原因の究明と子どもたちの安全を第一にした対応をするようにと、教育庁に指示を出している」と説明した。

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