デジタル端末使った好きな学習 小中ともに動画視聴が最多

デジタル端末使った好きな学習 小中ともに動画視聴が最多
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 教科書を発行する光村図書出版が12月15日に公表した「子どもの『好き』に関するアンケート」によると、GIGAスクール構想による1人1台環境が定着する中で、小中学生がデジタル端末を使った学習活動で最も好きなことは動画視聴であることが明らかとなった。学習中に分からないことがあったときにどうするかを複数回答で尋ねると、小学生は「家の人や周りの大人に聞く」が最も多かったのに対し、中学生は「スマートフォン・インターネットの検索エンジンで調べる」が最も多く、対照的な結果となった。

 昨年に引き続き2回目となるこのアンケートは、11月9~10日にインターネットで実施。小学生の子どもがいる保護者335人、中学生の子どもがいる保護者165人の計500人に対して、子ども本人から聞き取り、回答してもらった。

 学習に関する質問で、友達と協力して考えながら学習するのと、自分一人で考えて学習するのでは、どちらが好きかを尋ねたところ、「友達と協力して考えながら学習するのが好き」と答えたのは、小学生で32.5%、中学生で28.5%。それに対し、「自分一人で考えて学習するのが好き」と答えたのは小学生で40.0%、中学生で49.7%だった。「どちらも好き」と答えたのは小学生で20.0%、中学生で12.1%だった。

 また、家庭では子ども部屋などの個室と家の人がいる場所のどちらで学習するのが好きかでは、「子ども部屋などの個室で学習するのが好き」は小学生で23.6%、中学生で41.2%、「家の人がいる場所で学習するのが好き」は小学生で73.1%、中学生で49.7%だった。小中学生とも「家の人がいる場所で学習するのが好き」という割合が高いものの、小学校低学年、小学校高学年、中学生と上がるにつれて、その割合は低くなり、「子ども部屋などの個室で学習するのが好き」という割合が増えていた。

 デジタル端末を使った学習活動で好きなことを複数回答で尋ねると、「動画を見る」が小中学生ともに最も多く、小学生で74.0%、中学生で71.5%だった。次に多かったのは「調べ物をする」で小学生42.1%、中学生49.1%。

 ノートを取ることが好きかという問いに対して「好き」または「どちらかといえば好き」と答えた割合は、小学生で56.7%、中学生で51.6%、同様に、文字を手書きすることが好きかという問いでは、小学生が55.8%、中学生が55.2%だった。

 一方、教科書を音読することが好きかという問いに関しては、小学生が50.1%だったのに対し、中学生は38.8%で、否定的な回答の割合が肯定的な回答の割合を上回った。

 学習中に分からないことがあったときにどうするかを複数回答で尋ねると、「家の人や周りの大人に聞く」は小学生が72.2%なのに対し、中学生は40.0%、「スマートフォン・インターネットの検索エンジンで調べる」は小学生が37.6%なのに対し、中学生は69.1%だった。

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