【大学入試】濃厚接触者、タクシー移動可能に 相談窓口も設置

【大学入試】濃厚接触者、タクシー移動可能に 相談窓口も設置
iStock.com/Natalia Smuriakova
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 大学入試シーズンの到来を前に、文科省は1月5日、新型コロナウイルスの無症状の濃厚接触者が試験会場まで移動する際の交通手段について、昨年度と同様にタクシーやハイヤー、海上タクシーの利用を可能とし、予約の上で利用するなどの条件を公表した。地域の事情などにより受験生自身での予約が難しい場合に備え、1月10日には文科省内に相談窓口を設置する。

 無症状の濃厚接触者が受験するためには①自治体または自治体から指示された医療機関が実施するPCRなどの検査(行政検査)の結果が陰性であること②受験当日も無症状であること③別室で受験すること④公共交通機関を利用せずに試験場に行くこと――が必要となっている。

 このうち④の交通手段について、昨年7月に公表された「2023年度大学入学者選抜実施要項等(22年6月3日)に関するQ&A」では、「今後の感染状況の見通しを含むさまざまな状況を勘案の上、必要に応じて検討する」としていた。今回、文科省はこのQ&Aを一部更新し、昨年度と同様に、無症状の濃厚接触者のタクシー、ハイヤー、海上タクシーの利用を可能とした。

 利用にあたっての条件は「業界団体が策定した感染対策ガイドラインなどに基づき、感染対策を講じている車両などを利用すること」「利用車両などが特定できるよう、濃厚接触者であるが、行政検査が陰性かつ無症状であることを告げた上で、予約を行い、他の乗客と乗り合わせせずに利用すること(濃厚接触者の行政検査が実施されない自治体の受験生は、抗原定性検査キットにより陰性確認を行っていることを告げた上で予約を行う)」の2つ。

 こうしたタクシーなどを利用する場合は、基本的に受験生自身が予約を行う必要があるが、地域により事業者の数が限られるなどの事情でどうしても難しい場合は、昨年度と同様に文科省内に相談窓口を設置する予定。文科省は国交省と連携の上で、交通手段を手配する。相談窓口の電話番号は03-6734-4739または03-6734-4752で、1月10日の開設を見込んでいる。詳細は文科省のウェブサイトで確認できる。

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