「家庭と職場の両立が重要」 永岡文科相、省内の働き方改革を強調

「家庭と職場の両立が重要」 永岡文科相、省内の働き方改革を強調
幹部職員を前に新年の年頭あいさつを行う永岡文科相
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 永岡桂子文科相は1月6日、文科省の幹部職員に対して新年の年頭あいさつを行い、「女性の活躍で他の官庁の見本となるような働き方改革をしなければいけない。男性陣にも家事育児の仕事をしっかり理解し、夫婦そろって家庭を築き上げるという思いを実行に移していただきたい」と述べ、女性活躍に一段と力を入れるよう指示した。さらに、若手職員の離職者が増えていることを念頭に、「働きやすい環境を若い人たちに与えてほしい。自分のやりたい仕事をしっかりやってもらうには、まず家庭、そして職場。この2つが両立しなければ、文科省は一番初めに中央官庁から消えてなくなる。それくらい重要な話だ」と、省内の働き方改革の重要性を強調した。

 永岡文科相はまず、昨年8月10日に大臣に就任して以降、印象に残った出来事として9月5日に行われた学制150年記念式典を挙げ、「文科省としても日本の国としても、学校の制度が始まって150年、その記念の年に私が大臣であったという、この誇りは私の一生の宝物だと思っている」と述べた。懸案事項としては、旧統一教会や東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の汚職事件に触れ、「まだまだ解決には至っていないが、その課題もしっかりクリアしようという気持ちで今年臨んでいきたい」と引き締めた。

 次に「私が問題だなと思っていることが、一つある」と切り出し、女性活躍に向けた働き方改革への取り組み状況を取り上げた。「この文科省は、他の官庁に比べて、女性の働く比率が高い。ということは、この文科省は女性活躍で他の官庁の見本となるような働き方改革をしなければいけない」と説明。「私は主婦出身の大臣。家庭での孤独、大変な家事育児、これに携わるのは女性が多い。その仕事を男性陣もしっかり理解し、そして一緒になって夫婦そろって家庭を築き上げるという思いを持ち、その思いから実行に移していただきたい。そういう年だと思っている」と続けた。

 さらに「夫婦そろって、しっかりと家庭を築き上げるということは、やはり仕事に影響してくる。それを幹部には理解してほしい。男性でも女性でも、若い夫婦がどうしていま大変なのか、しっかり認識して(職務の)指導を行うことが大変重要。そして働きやすい環境をぜひ文科省の若い職員に与えてほしい」と強調。中央官庁で若手職員の退職者が増えていることを念頭に、家庭と職場が両立できるよう、省内の働き方改革に取り組むことを求めた。

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