市役所職員を中学に派遣 部活動の指導に、群馬県太田市

市役所職員を中学に派遣 部活動の指導に、群馬県太田市
iStock.com/yuoak
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 部活動の指導者確保と教員の負担減が課題となる中、群馬県太田市はこのほど、2023年度から競技経験豊かな市役所職員を市立中学校などの平日の部活動に指導者として派遣する取り組みを始めることを決めた。22年度中に校長会を通じてニーズ調査を行い、競技について専門的な指導のできる教員がいない部活動などとのマッチングを行う予定。

 太田市では数年前からスポーツや文化芸術活動で全国大会に出場した経験者を毎年数人採用してきており、現在約50人が市役所職員として勤務している。23年度から中学校の土日の部活動の地域移行が本格化するのを前に、教育委員会と市長部局が話し合いを重ねる中で、こうした市役所職員を活用するアイデアが出され、まずは平日から実施していくこととなった。

 市内には中学校が16校、義務教育学校が1校あり、市の職員が専門としている競技と競技経験のない教員が顧問にならざるを得ない部活動などとがうまくマッチングできるかが今後のポイントで、中学校に派遣が決まった市の職員は市教委による研修を受けた上で、平日のうち数日、公務の一環として夕方の部活動指導に携わることになる。

 市教委の担当者は「今のところ、市役所職員の派遣は平日だけで、土日の部活動の地域移行とは切り離して考えているが、将来的に市として土日の部活動の地域移行に取り組む上での足掛かりになると思っている」と期待を寄せる。

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