【大学入試】98.9%の大学・短大で追試験など実施 コロナ対応で

【大学入試】98.9%の大学・短大で追試験など実施 コロナ対応で
iStock.com/Lincoln Beddoe
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 文科省は1月10日、国公私立大学・短大の今年の個別学力検査における、新型コロナウイルス感染に伴う追試験などの措置の実施状況をまとめ、公表した。それによると、全体の98.9%にあたる1048大学・短大で、「追試験を実施」「別日程への受験の振り替えを実施」などの対応策が取られる予定であることが分かった。

 今年の大学入試で個別試験を課す大学のうち、追試験を実施するのは649大学・短大で全体の61.2%、追加の受験料を徴収せずに、別日程への受験の振り替えを実施するのは831大学・短大で全体の78.4%。うち、いずれも実施する大学・短大は432大学で、全体の40.8%だった。

 「その他」と回答したのは12大学・短大(1.1%)で、その中には数日間の実技検査を課すなど、追試験を設定することが困難である大学や、受験料の返還を行う大学などがある。「対応なし」とした大学・短大はなかった。各大学・短大・学部の個別の対応状況は、文科省のウェブサイトで確認できる。

 文科省は昨年6月に公表した「2023年度大学入学者選抜実施要項」で、新型コロナウイルスに罹患(りかん)した受験生の受験機会を確保するため、各大学で「追試験の設定」「追加の受験料を徴収せずに、別日程への受験の振り替え」のいずれかの措置を講ずるよう求めていた。

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