政府の2024年度予算案で、教員業務支援員の全公立小中学校への配置が盛り込まれたことを踏まえ、文部科学省はこのほど、「教員業務支援員との協働の手引き」をウェブサイトで公表した。教員業務支援員を「学校現場で一緒に働く仲間」と説明。各学校や教育委員会の状況に合わせ、「導入」「協働」「改善」の各段階で、効果的な協働に向けた工夫をまとめた。
今回の手引きでは、教員業務支援員を「学校現場で一緒に働く仲間」と説明。具体的には、「導入」では人材募集の方法など、「協働」では業務依頼の仕方やマネジメントの工夫など、「改善」では振り返りや効果測定の方法などを紹介している。
また各段階で「採点業務は自分がやった方がよいのではないかと考え、依頼できていない」「教員業務支援員に業務を依頼しているが、教員の時間外在校等時間が減らない」など、学校現場の困りごとに答えるQ&Aも設けた。
さらに同省のウェブサイトでは手引きと共に、学校や教育委員会でダウンロードして使える事前準備チェックリストや振り返りアンケート、業務依頼書の書式を掲載している。
同省の担当者は「教員業務支援員はお客様ではなく、学校現場で協働する仲間。成果を実感している学校では、こうした意識が共有されている」と話す。手引きや各種書式は同省のウェブサイトで見ることができる。