能登半島地震を受けて、石川県教育委員会は1月15日から、被災した高校生を対象とした2次避難所を金沢市内のホテルに設置した。輪島市、珠洲市、七尾市、志賀町、穴水町、能登町の3市3町に在住し、生活環境や心身の健康確保の観点から避難の必要性が高い県立高校の生徒約70人が対象。被災した児童生徒の心のケアや進路、学習相談のための電話による相談窓口も同日から開設している。
県教委によると、3市3町の県立高校の生徒を対象にした2次避難所は金沢市内にある「金沢彩の庭ホテル」に開設され、期間は当面の間としている。点呼や健康管理を行う職員も配置され、今後、市内の県立高校と連携するなどして、学習面のサポートも検討するという。
また、県教委は能登半島地震の発生時に県内に在住していた児童生徒について、県立中学校・高校の24年度入学検定手数料の免除を決定。さらに、家屋の流出・床上浸水や全壊・半壊、全焼・半焼などの被害を受けた生徒については、24年度の入学手数料や、最大で24年1月~25年3月までの授業料を免除する。
1月15日~3月31日まで、県教委では地震によって精神的なショックを受けたり、厳しい生活を余儀なくされていたりする児童生徒の心のケアや進路・学習相談のため、小学生から高校生とその保護者を対象にした電話での相談窓口も開設。心のケアに関しては、「能登半島地震・子供のこころ相談テレホン」(電話0120-48-0874)で、平日午後1時~午後6時半に臨床心理士などが対応する。進路・学習、転入学、学用品などに関する相談は「能登半島地震・進路・学習相談テレホン」(電話0120-873-783)で、平日午前9時~午後5時45分に受け付ける。