農水省が「茶育」に一役 茶業関係者と学校をマッチング

農水省が「茶育」に一役 茶業関係者と学校をマッチング
iStock.com/kuppa_rock
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 子どもの頃から日本茶に親しむ習慣を育てようと、農水省は1月16日、学校現場と連携して日本茶を活用した食育「茶育」の新プロジェクトを立ち上げた。2月中まで、プロジェクトに参加を希望する茶業関係者を募集している。

 日本茶は中山間地域などの基幹作物として地域経済で重要な役割を担っているが、消費量は長期的にみると減少傾向にあり、特に若い世代で顕著となっている。すでに学校現場と連携して「茶育」に地域の茶業関係者が取り組んでいる事例もあるが、さらに学校現場に広げていくためのアプローチ手段がないなどの課題があり、「茶育」に関心を寄せる学校関係者と茶業関係者をマッチングさせるのが今回のプロジェクトの狙い。

 小中学校での日本茶に関する出前授業や茶の植樹・摘採、茶製造工場見学などが可能な茶業関係者を全国から募集し、応募のあった茶業関係者の情報をリスト化して同省HPに掲載するとともに、学校関係者向けに情報提供などを行う。

 同省の担当者は「茶業が盛んな地域では、例えば小中学生の頃からおいしいお茶の入れ方などを学校で学んでいるが、そうした地域以外にも『茶育』の取り組みを広げていきたい。ペットボトルではなく、急須で入れたお茶の魅力を知ってもらえたら」と期待を寄せる。

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