授業支援ソフト「ロイロノート」を積極的に活用しているとして、全国初の「ロイロ認定自治体」の認定証を受けた愛媛県の四国中央市で、2月10日に認定証の贈呈式が行われた。同市では、ロイロノートの高度な活用スキルを持つ「ロイロ認定ティーチャー」が全国最多の117人を数えるなど、市を挙げて端末活用を後押し。同市の東誠教育長は贈呈式で「授業改善が進み、子供たちの主体的な学びに変わってきていることを実感している」と述べた。
同市は2021年度、GIGAスクール構想に伴い小中学校の1人1台端末の運用を開始。合わせてロイロノートを導入し、授業での活用を促してきた。実際に活用しているという教員からは、「全員が自分の思いを表現できるようになった」「提出物の管理や返却での負担が大きく減った」「通級指導教室で、発音や書字の指導に使っている」といった声が聞かれた。
ロイロ認定ティーチャーの育成に関する上位資格を持つ、同市立南小学校の渡邉啓介教諭は「端末を使う活動が増えた結果、友達と相談したり、自分の考えを発表したりする時間、別の子供たちからリアクションをもらったり、『すごいな』と言われたりする時間がぐっと増えた。子供たちにはそういった楽しさ、うれしさもあるようだ」と述べた。
渡邉教諭はまた「もともとパソコンが得意というわけではなかったので、市の研修などを通して学び、日々の授業で子供たちの反応を見ながら使い方を考えていった。導入当初は、使い方が分からないという負担感は確かにあったが、現在では端末のおかげで負担が減っているという実感の方が大きい」と手応えを語った。