「音楽」などの教科書を発行する教育芸術社はこのほど、簡単に音楽作成ができる機能を備え、プログラミング的思考の育成につながる体験ができるウェブアプリケーション「カトカトーン」の開発を始めると発表した。4月から同社のウェブサイト上で、無料で試験公開をスタートする。
GIGAスクール構想の実現による学校現場での1人1台端末の活用が進んだことを受けて、同社では音楽教育におけるデジタルデバイスを使った新たな学びを模索。デジタルデバイスを使った子ども向け音楽ワークショップを手掛けるディレクションズや、電子楽器の分野で実績のあるコルグが協力し、「カトカトーン」の開発に着手した。
小学3年生以上を対象に、初心者でも手軽に音楽作成ができる「カトカトーン」では、つくった音楽を書き出して授業支援ツールなどで共有したり、プロジェクトファイルとして備わっている「音楽」の教科書に掲載されている楽曲の一部を「カトカトーン」のピアノロール画面に表示したりすることが可能。こうした楽曲の構造を分解・分析する活動を通じて、プログラミング的思考の育成につながる体験ができる。
「カトカトーン」は無料で利用できる予定で、4月から同社のウェブサイトで一部機能を制限した試験公開を行い、2024年4月からの正式公開を目指す。